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生活・雑記

美大受験を親に反対される理由3つと私が反対しなかった理由とその結果

2024年5月7日

息子も娘も美大に進学

 

我が家には、長男と長女がいますが、実は2人とも美大卒なんです。

 

長女の方は、推薦で入学しましたが、

長男は、東京藝術大学をめざして、ガッツリと美大受験をしました。

 

・美大受験を親が反対する理由3つ

・私が反対しなかった理由とその結果

・受験にあたって親がすべきこと2つ

 

について、実体験を交えて詳しくお話ししていきます!

 

美大受験を考えているご家庭の親御さんにも、受験するお子さん本人にも参考にして頂ければな、と思っています。

 

 

美大受験を親が反対する理由3つ

 

美大受験

 

美大受験をしたい!と言うお子さんに対して、反対する親も少なく無いと聞きます。

具体的に反対する理由については、次の3つです。

・美大は学費が高い

・美大は難関である

・美大は就職率が悪い

以下、簡単に解説していきます。

 

美大は学費が高い

 

まず、親が美大受験に反対する理由の1つ目の理由は、美大の学費が高いからです。

 

私大だと、一般大学文系の2倍だとも言われます。

 

例えば、多摩美術大学のグラフィックデザイン科の学費は以下の通り。

・入学年度:1,945,000円

・2年生以降:1,625,00円  

 参考:多摩美術大学学費早見表   

学費以外に製作費・材料費がかかることもあり、年間200万円かかることになります。

 

国公立の美大ならば授業料は抑えられるので「国公立を目指す、国公立しか受けない」という人もいます。

 

しかし、東京藝大は、材料費が高い!という話を聞いたことがあります。

 

美大受験のために美大予備校にも通う人も多いです。

いずれにしても、お金がかかるのは、間違いないですね。

 

美大は難関

 

美大受験に反対する理由の2つ目は「美大は難関」だからです。

親の立場からしたら、狭き門である美大を受験するなんて・・・と心配になりますよね。

 

たしかに東京藝術大学を始めとする国公立となれば、募集人数も少なく、超難関です。

特に藝大は「日本一合格が難しい大学」と言われるほどです。

 

たとえば、東京藝術大学のデザイン科と多摩美術大学のグラフィックデザイン科の志願率は以下の通り。

東京藝術大学 デザイン科

・募集人数45人 → 受験者数642人(14倍)

多摩美術大学 グラフィックデザイン科(一般方式)

・募集人数103人 → 受験者数 955人(9.3倍)

 東京藝術大学 令和6年度 入学者選抜試験結果資料

 多摩美術大学 2024年度 美術学部一般選抜 結果資料

上記の通り、美大の倍率は10倍を超えることも珍しくありません。

というのも、美大は一般大学と違い、圧倒的に美大の数も少なく、募集人数も少ないのです・・・。

 

(ちなみに、一般的に「最難関」といわれる東京大学理科三類は6倍程度だとか…)

 

我が子がそのような「いばらの道」を選ぶことに、親が反対したくなるのもある意味では当然です。もちろん、心配になりますよね。

 

美大は就職率が悪い

 

美大受験に反対する理由の3目は「美大は就職率が悪い」と思われている事だと思います。

 

美大に馴染みのない人だと、美大なんか卒業したって仕事なんてない、と言い切る人もいます。

 

イメージとして、

 

美大 = 絵を描くところ = 自分の好きな事でお金を稼ぐのは難しい。

 

という方程式が頭の中に浮かぶようです。

 

勉強をしないで、「絵を描いている」大学に行っても就職先も見つからないと心配になるのだと思います。

 

就職しないで、アルバイトしながら絵を書いているようなイメージを持っている方もいます。

 

以前、予備校の受験にあたっての説明会に参加した時に、保護者の方々が口々に

「本当に就職先があるのか」

と質問をしていたことを思い出します。

 

そういったイメージから「美大は就職率が悪い」と思われるのかな、と思います。

 

 

サッカー部の息子が美大を受験した体験談【親の目線】

 

デッサン

長男は、小学生から10年間サッカーを続けてきました。

 

小さい頃の夢ではありますが、

「サッカー選手になりたい」

と言っていた時もあるほどです。

 

高校もその為に選んだ高校でした。

 

しかし、高校に入ってから、考えが変わったようです。

 

美大受験のきっかけ

長男は、小さい頃から絵を描くのが好きで、下手なおもちゃを与えるより、スケッチブックと色鉛筆を与えていた方が大人しく遊んでいたくらいです。

 

高校に入って、現実的に将来の進路を考えるようになった時に具体的に何に、ということではなかったと思いますが、美術に関わる仕事がしたいと思ったようです。

 

東京藝術大学を目指している友達がいたのも影響しているのではないか、と思います。

(この友達のご両親は2人とも藝大!!)

 

受験を反対しなかった理由

 

私が受験を反対しなかった理由は、長男の確固たる決意を感じたからです。

 

私は、美大に行くのに美大予備校に行かなくてはいけないことを知らなったのですが、高2の終り頃、芸術高校に行っている知り合いに「今からでも遅いくらいだ」と言われたそうです。

 

それを聞いて、もう部活をやっている暇はないと、長男はサッカー部をあっさり辞めてしまったのです。

 

 10年も続けてきて、そのために選んだ高校のサッカー部だったのに、です。

 

 後から、やめなければよかったと後悔しないのか、本当に美大受験をするつもりなのか、一般大学を受験するつもりはないのか、改めて長男に問いました。

 

しかし、本人の意思が固く、何を言っても自分の意見を曲げませんでした。

 

また、それ以上に大好きだったサッカーを辞めてでも、絶対に美大を受験したい、という本人の本気度を感じました。

 

 そこまで言うのであればと、応援することにしました。

 

美大受験をした結果

東京藝術大学のデザイン科を目指していましたが、2浪の末、多摩美術大学のグラフィックデザイン科に進学しました。

 

2浪しているので、一般大学に現役で合格した同級生と比べたら、2年遅れている訳ですね。

 もう、1分も時間を無駄にしないと、大学に入ってからは、課題制作に没頭する日々でした。

 

 毎日、作品の事やこれから先の自分の将来のための作品作りをしていました。

 大学在学中に、色々な事を始めていたので、卒業後は就職をせず、フリーで仕事をすることを選びました。

 

実際の就職事情は?

 

美大は、就職率が悪いのでは?と思われがちですが、専攻する科にもよりますが、美大自体が就職率が低いわけではないのです。

 

 実際には、藝大のデザイン科だと就職がないのではなく、そもそも就職することを選ばない、フリーで仕事する事を選ぶ人が多いのです。

 

逆に私大のデザイン科では、広告代理店や企業のデザイナーとして就職する人が多いです。

初めからフリーを選ぶ人の方が少ないかもしれません。

 

美大で培った、企画力やプレゼン力を武器に営業職に就く人もいます。

 

美大受験は親に申し訳ない…と思う子どももいるとか

 

アート

 

美大受験をしたい!という希望をもっていても、なかには親に申し訳ないと思う子どももいるようです。

 

 お金がかかる罪悪感

 

親に申し訳ないと思ってしまう理由の第一位は、やはり「美大はお金がかかってしまう」ということではないでしょうか?

受験するために通う美大予備校代もありますし、また、子ども自身も現役で美大に合格できるかどうかわからない、という不安もあります。

私大に通うことになったら、もしかして浪人することになったら、ますますお金がかかる・・・と親にたくさんのお金を使わせて、負担をかけてしまうのではないかという罪悪感を少なからず持っています。

自分の家の事情をそれなりに把握している子どもの場合、本当の気持ちを言い出せないこともあるようです。

 

 就職不安への罪悪感

美大に行きたい!と思っていても、子ども自身も美大に行って本当に就職できるのか、不安な気持ちを持っているようです。

高い学費を工面してもらって、就職できなかったらどうしよう・・・と不安になり、そうなってしまった場合の罪悪感を抱えている子どももいるようなんです。

親に「美大に行っても就職なんてできない」と言われても

「そんなことはない!ちゃんと就職はある!」

と言い切れる自信と根拠がないからでしょうか?

「美大に行っても就職はない」という言葉が、世間一般的な常識のように言われているのだな、と感じます。

 

美大に通う親の年収が話題になることがあるが…

 

年収

 

美大に通っている人の親の年収がどうこうと話題になることもあるようです。

 

 うちの旦那も仕事関係の人にうちの子どもが藝大を目指している。と話をしたら、

 「〇〇さんちってお金持ちなんですね?」

 と皮肉を言われたことがあったとか。

 

しかし、我が家の話で言えば、普通の家庭ですし、必ずしも

「年収の高い家庭の子が行くところ」

ではありません。

 我が家は、小さい頃からかけていた学資保険と後は旦那が頑張ってくれたので、奨学金は使わずに済みましたが、長男の同期は奨学金を使って大学に通ってたそうですよ。

 

多摩美術大学 奨学金

独立行政法人 日本学生支援

 

奨学金も地方公共団体や民間団体など色々ありますから、よく調べてみましょう。

 

れい
人からの情報を鵜呑みにするのではなく、自分自身でちゃんと調べてみて下さいね

 

 

 美大受験にあたって親がするべきこと2つ

 

美大を受験したいと子どもがいったら、親としてしてほしい事が2つあります。

 

子どもとたくさん話し合うこと

 

我が家のように、美術の仕事に関係ないと美大のことは、全くわからないですよね。

 そして、目指す大学にもよりますが、少なからずお金がかかることは間違いないでしょう。

 でも、一般大学を受験するのにも、これも大学や学部にもよりますが、予備校代や大学の学費は同じようにかかります。

先にも書きましたが、子どもなりに「親に対する罪悪感」を少なからず持っています。

中には、自分の本当に進みたい進路を言い出せず、言葉にする前に諦めてしまう子どももいます。

 耳慣れない「美大」だからといって、頭ごなしにあれこれ理由をつけて反対せずに、話を聞いてあげてください。

そして、その話し合いの中で「子どもの本気度」を確認してください。

本当に最後までやり切れる覚悟があるのか、子供の気持ちを聞いて下さい。

 その上で、判断してあげてください。

 結果的にどうするかは、ご家庭の事情にもよると思います。

 どうしても、厳しいという場合には、子どもにとって一番良い方法を一緒に探してあげてくださいね。

 

メンタル面で支えてあげること

 

これは、美大受験をすると決まったらなのですが、メンタル面で支えてあげて欲しいのです。

 

美大の受験生は、思ってる以上にメンタル面でダメージを受けています。

 

私は、3回美大受験を経験してきた訳ですが、夏頃までは、色々ありながらも精神的に落ち着いていますが、クリスマス前になってくると、何とも言えない、ピリピリした空気になってきます。

 

特に美大受験の場合、その時の一瞬のひらめきが左右するのです。

もう、受験も目の前に迫っているというのに、ろくなアイデアが浮かばないと、スランプに陥ることだってあるのです。

 でも、心配だからって

 「そんなことで大丈夫なの?」

「合格できそうなの?」

 などと口が裂けても聞いてはいけません。

 

弱音を吐いたとしても、自分の気持ちを聞いて欲しいだけです。

そうかそうかとただ、聞き役に徹して、最後にはなんの根拠も無くても

「大丈夫だよ、頑張ってるから。」

と明るく背中を押してあげてください。

 親の応援や後ろ盾があると思えば、精神的に病んだりすることなく、受験を無事に乗り切れると思います。

 そして、どんな結果になってもこれは絶対に!!ガッカリした顔をみせてはいけません。

 「お疲れ様」と一言声をかけてあげてくださいね。

 

まとめ

 

美大受験についてお話してきました。

 

・美大受験を親が反対する理由3つ

・私が反対しなかった理由とその結果

・美大受験を親に申し訳ないと思っている子どももいる

・親の年収か高いから、美大受験ができるわけではない

・受験にあたって親にして欲しいこと2つ

 


について、私の経験に基づいて、お話してきました。

各家庭の事情もありますし、これが全てだとは思いませんが、結局のところ、親の人生ではなく、

「子どもの人生」

です。

 

子どもがこの先の人生をよりよく生きていけるように、最後の手助けをしてあげて欲しいな、と思っています。

 

美大受験をしたいと言われた親にとっても、受験する子ども自身にとっても参考にして頂けたら幸いです。

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